ROLEX DAYTONA /ロレックス デイトナの魅力を余すことなくお伝えします。

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ロレックス デイトナ ROLEX DAYTONA 

ロレックス デイトナとは、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイから付けられたと言われています。フロリダ州デイトナビーチにあるオーバルサーキット。1周4,000m。デイトナ24時間レースで知られているサーキットです。
1960年にロレックス デイトナが初登場した際の正式なモデル名は単に「コスモグラフ」と呼ばれるだけでした。

この「ロレックス デイトナ」の名称の由来にもミステリーが諸説ありますが、注目すべきは他のロレックスではスタンダードとなっている、あるワードが含まれていないことです。すなわち、初登場のデイトナは、「オイスター」でも「パーペチュアル」でもない、単なるコスモグラフだったのです。

ロレックス デイトナのパーペチュアル(自動巻き)化は、1988年のフルモデルチェンジ(エル・プリメロ搭載)を待たなくてはならないのですが、オイスター(防水)ケース化へは比較的早い時期から行われました。最初のロレックス デイトナref.6239は、1960年に登場し、翌1961年には、アクリル(プラスティック)ベゼルのref.6241が追加されています。以降、手巻き時代のデイトナはスティールとアクリルのベゼルがペアでリリースされるのが通例となっていました。
ref.6239/ref.6241に続く、ペアレファレンスのデイトナ・セカンドジェネレーションは、ムーブメントがCal.727にリファインされたref.6262/ref.6264です。

1965年に発表されたデイトナref.6262/ref.6264は一般に短命だったといわれますが、生産期間は6年もあり、この俗説は間違いであることがわかります(デイトナ・ファーストのref.6239/ref.6241の生産期間は4年間)。にもかかわらず、現存する個数自体は少ないのだから、これはちょっとしたミステリーです。
このロレックス デイトナref.6262/ref.6264のケースは、前作ref.6239/ref.6241と同様の非防水ケースですが、同時期にオイスター(防水)ケースにトライしたモデルも市場投入されています。これが手巻きモデルで、もっともレアなレファレンスとして知られているref.6240で、アクリルベゼルのみが生産されています。

ref.Noが前後していますが、発表はデイトナ・セカンドジェネレーションであるref.6262/ref.6264よりも後で、搭載キャリバーもcal.727となっています。もっともオイスターケースだけは先行して開発されていたも考えられ、ロレックス デイトナ・ファーストジェネレーションのref.6239/ref.6241に近いナンバーであることにも、一応の説明がつけられます。

クロノグラフのオイスターケース化は、プッシュボタンにねじ込み式のスクリューロックを設けることで実現されましたが、このプッシャーにもいくつかのバリエーションがあります。最も初期のものは、パイプにセレーション(溝)を刻んだのみ。
しばらくすると、ねじ込み部分に立体的なグリップが付きますが、これもセレーションが細かいタイプと荒いタイプが見られます。一般によく見かけるラインの入ったプッシャーは補修用パーツで、オリジナルには存在しません。

このref.6240で実験的に搭載された防水プッシャーは、1971年に発表されたロレックス デイトナ・サードジェネレーション、ref.6263/ref.6265に受け継がれました。

バルージュ72系の最終改良モデルであるcal.727とオイスターケースの双方を備えたロレックス デイトナ・サードジェネレーションモデルは、手巻きデイトナの完成形と呼ばれています。
そしてこれが、最後の手巻きモデルとなります。

エル・プリメロを搭載する自動巻きのデイトナ(1988年)以降は、全てのモデルが、C.O.S.C.準拠のクロノメーターとなりますが、手巻きの時代(1960〜1988年)は、K18ゴールドケースのモデルだけが、クロノメーター準拠のムーブメントを搭載していました。
これを指して「ゴールドモデルのみがクロノメーター規格をパスした」と言われることもありますが、これには大きな勘違いがあります。

先ず第一に、クロノメーター検定はケーシングされた状態では決して行われません。検定は必ずムーブメント単体で行われ、尚且つムーブメントの素性が判らないように、仮の文字盤と針がフィッティングされます。ブランド名によって、評定が左右されることがないようにとの配慮からです。
従って、「ゴールドモデルのみがクロノメーター規格をパスした」などということは有り得ません。
検定をパスしたムーブメントだけが、ゴールドモデルに搭載されたというだけの話です。

現在では、クロノメーターと言えばC.O.S.C.を指しますが、これがデイトナとなると、ちょっと話は複雑になってきます。手巻きデイトナの生産期間は、1960年〜1987年ですが、実はこの時期は、スイスのクロノメーター検定期間が大きく変化した時期と重なるからです。先ず、登場から1967年までは、いわゆる天文台クロノメーターの時代でした。

スイスではユーシャテルとジュネーブの両天文台でコンテストが行われ、その順位は大々的に発表されました。しかし、天文台クロノメーターコンクールの腕時計部門は1967年は中止。翌1968年から、結果は非公開となっています。その後、クロノメーターに関する規定が再定義(要するに規制緩和)されて、B.O.クロノメーター検定へと発展しました。

デイトナのゴールドモデルが生産された時期とクロノメーター検定の変還を追ってみると、興味深い事実に思い当たります。デイトナのゴールドモデルは、そのほとんどがファーストジェネレーションモデルのref.6239/ref.6241に集中していますが、この生産時期は1960年から1965年までである。

この時期のクロノメーター検定は、天文台クロノメーターコンテストであり、その順位はメーカーの威信をかけたものでした。天文台クロノメーターにパスしたcal.72Bが、ゴールドモデルにのみフィッティングされたのも、「クロノメーター」の名が持つ重みが、現在とは比較にならないほど大きかったからなのです。

ロレックス デイトナ・セカンドジェネレーションであるref.6262/ref.6264の生産時期は、ちょうど天文台クロノメーターからB.O.クロノメーターに移行した時期と重なりますが、なぜかセカンドジェネレーションモデルには、ゴールドモデルが少ない。ロレックス デイトナ・サードジェネレーションのref.6263/ref.6265にはゴールドモデルが存在するがこの時期にはクロノメーターの検定期間がB.O.からC.O.S.C.にスイッチされた後です。

手巻きのデイトナのクロノメーターモデルは、どうやら天文台かC.O.S.C.に限定されているようで、これが、ゴールドモデルの生産期間の曖昧さと、ぴったり符号します。
しかし、一説には「ロレックスのキモ入りで始まった」とまで言われるB.O.クロノメーター検定の時代に、該当する手巻きデイトナがほとんど生産されていないのは、やはり謎と言わざる追えません。

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